【SS】 あお 「みらが知らない女性と仲良く話してる」
▲▲▲全部▼▼▼戻る
1 名前:ペンギノン (あおちゃんSSの人) [age] 投稿日:2022/04/17 16:00:06 ID:K2tCCiTsgs
[Attention!]
この作品は『恋する小惑星 (アステロイド)』及び『まちカドまぞく』を題材としたSSです。
あくまで上記原作とは一切無関係な所謂二次創作 (或は三次創作) です。
創作の関係上、大いに独自設定 ・ 捏造 ・ 原作を逸脱した点が存在します。
私が書いた別のSSとは設定等が多少異なりますが、特に繋がりはありません。SSではよくあることです。
また、星咲とせいいき桜ヶ丘が同じ世界にあるという設定です。時系列が滅茶苦茶気味ですが、みらたちとシャミ子たちは同年齢とします。
書き溜めありです。と言うより、既に最後まで完成しています。
最後に、執筆者はこの2作の絡みをもっと見たいのです。ドリコム様、何卒...。

以上の点を了承してくださる方は、どうかお付き合いください。

2 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:02:03 ID:K2tCCiTsgs
みら 「今日はお出かけー」

みら 「...誰も見てないよね?」 キョロキョロ

みら 「大丈夫か。さーて、行くよー」


あお (実は後をつけています。真中あおです)

あお (最近同居人が妙な動きをするようになったので、その真相を探ることにしました)

あお (それにしても、電車か。どこに行こうとしてるんだろう?)

3 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:04:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「ふんふんふーん♪」

あお (結構遠くまで来たよ。彩の国から首都まで来たよ)

あお (案外東京に遊びに来ただけなのかも)

< 次は、せいいき桜ヶ丘、せいいき桜ヶ丘。お出口は左側です

あお (せいいき桜ヶ丘? 何だか聞き覚えのない名前だなぁ)

みら 「あ、降りなきゃ」

あお (ここを目指してたんだ、みらは。わたしも準備しよう)

< せいいき桜ヶ丘ー、せいいき桜ヶ丘ー

みら 「ほっ!!」 ピョン

あお (みらが降りた。わたしも、ばれないように...) コトリ

みら 「えへへー、楽しみだなぁー」 テクテク

あお (みら、すっごい笑顔。よっぽど楽しみにしてたものがあるんだね) コソリコソリ

4 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:06:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「ふぅ。改札越えた。えーと、確かこの辺りに...」

みら 「あっ、いた! おーい!!」

あお (?)

ミカン 「あら、早かったじゃない」

あお (誰あの人!?) ビクッ

ミカン 「いらっしゃい、みら!」

あお (名前呼び!?)

みら 「やっほー、ひなちゃんっ」

あお (ひなちゃん!?)

ミカン 「その渾名、まだ慣れないわね...。でもいいわ、今日はいっぱい楽しみましょ♪」

みら 「うんっ♪」

5 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:08:07 ID:K2tCCiTsgs
あお (わ、わたしは何を見ているの... いや、『見せられて』いるの...?)

あお (あの女性は一体誰...? どうしてお互いの名前を知っているの...? というか、どうしてあんなに親しげなの...??)

あお (もしかしてこれは...)

あお (デート!?)


[ここで補足]
・ みらとミカンは、この時点で初対面ではありません。
・ みらは、会った人に即興でニックネームを付けます。そのため、ミカンにもニックネームを付けました。
・みらのニックネーム命名の事例を俯瞰すると、苗字を連想の出発点にしていることが多いです (既に姉の桜井美景が “桜先輩” と命名されている桜井千景 (“チカちゃん”) などは例外)。
従って、ミカンにもそれを適用する可能性は高いと考え、「ひなつき」から “ひなちゃん” とニックネームを決定しました。このSSでは、みらはこの後もミカンをニックネームで呼びます。使ってもいいのよ?
・ あおは勘違いしていますが、みらとミカンは恋仲ではありません (ネタバレ)

では、続きをお楽しみください。

6 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:10:03 ID:K2tCCiTsgs
あお (とんでもないことになったよ...。まさかこんな現場に遭遇するとは)

みら 「ひなちゃん、どこ行こうか?」

ミカン 「そうねぇ...映画館とかどうかしら?」

みら 「映画館!! それはいいねぇ」

ミカン 「なら決まり! 早速行きましょ」

みら 「そうだね!」

みらミカン 「〜〜♪」

あお (どうしよう、これ完全にデートだよ。みらってば、わたしに内緒で...) モヤモヤ

??? 「何してるんですか貴方、こんなところで」

あお 「ひぃぃん!?」 ビクッ

あお (あれ、この声...)

あお 「チカちゃんこそどうしてここn...」 クルッ

シャミ子 「へ? なんて?」

あお 「...え?」

7 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:12:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

シャミ子 「成程、それでお友達を追いかけて遥々ここまでお越しになったというわけですね」

あお 「えぇ...まぁ、そうですね...」

シャミ子 「そんな固くならないで大丈夫ですよ、スマイルスマイル♪」

あお 「そ、そう...ですかね...? でも、シャミ子さんも敬語じゃないですか」

シャミ子 「あぁ、それは気にしないでください。わたし、基本敬語なので」

あお 「う、うん...わかった」

あお (ますます似ている。ウチの地学部のチカちゃんに...)

シャミ子 「実はわたしも、ミカンさんの様子が気になって後をつけてたんですよ。あおさんと同じです」

あお 「あ、そうだったんだ... って『ミカンさん』?」

8 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:14:05 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 「はい。今、あおさんのお友達の方と一緒に歩いてる柑橘系女子。彼女が陽夏木ミカンさんです」

あお 「『ヒナ』さんじゃなくて?」

シャミ子 「え、誰ですかそれ」

あお 「あぁ、あれはみらが付けたニックネームだったんだ。ぶれないなぁ」

シャミ子 「それがみらさんの癖なんですか?」

あお 「そう。初対面の人に独自のセンスでニックネームを付ける。それがみらの癖で、特技なんだ」

シャミ子 「面白い方ですね、みらさんって」

あお 「見ていて飽きないよ、みらは。わたしをいつも元気づけてくれるし、頑張り屋さんでバイタリティ溢れてる。みらと一緒だから、わたしも夢を追いかけられるんだ」

シャミ子 「夢、ですか?」

あお 「うん、夢。わたしたちは、まだ誰も発見していない小惑星を見つけて、それに名前を付けることを目指してるんだ」

あお 「みらの名前と同じ星はあるけど、わたしの名前の星はない。ずっと昔にそれを話したとき、みらが『ないなら新しく名付けちゃおう』って言ってくれたの。それで、発見者に命名権が与えられる小惑星をわたしたちの手で見つけようって」

シャミ子 「どうしましょう、思っていた以上にビッグスケールな夢でした」

9 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:16:04 ID:K2tCCiTsgs
あお 「確かにそうかもしれない。でも、その分追いかけ甲斐があると思ってる。わたしとみらが所属してる地学部の人たちも、ひとりひとり大きな夢を持っているんだ。興味があって、好きだと心から言えるものだからこそ、どこまでも頑張れるんだよ」

シャミ子 「すごい... 同じ高校生とは思えないほど気高く見えます。あおさんも、みらさんも、顔も知らない地学部の方々も」

あお 「シャミ子さんのお話も聞きたいな。そっちはホントに面白そう。そもそも、頭のツノとおしりのしっぽが既に非日常的で面白い」

シャミ子 「!! こ、これは...これは、誇り高きまぞくの証だっ!! かっこいいだろう!?」

あお 「ま、まぞく...?」

シャミ子 「あ、そっか。普通まぞくも魔法少女もご近所さんにいないのか。いやー、この町に住んでいると感覚狂いますね。あっはっは」

あお 「ま、魔法少女...?」

シャミ子 「あ、あおさん!? 大変です、あおさんが宇宙のめくれた部分を見ています」

あお 「宇宙のめくれた部分!? その話詳しく」 グイッ

シャミ子 「ただの喩え話ですからね!?」


??? 「シャミ子...わたしのこと放っぽって知らない女の子と仲良く話してる...」 モモモーン...

10 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:18:07 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「こ、怖かった...」

ミカン 「怖かったわねぇ」 ツヤツヤ

みら 「それにしては満足そうに見えるけど」

ミカン 「わたし、少し前まで怖い映画とか見られなかったの。色々と事情があってね」

みら 「?」

ミカン 「でも、最近になってそれが克服できて、やっと思う存分怖がれると思うとちょっと嬉しくて」

みら 「うーん、わたしには難しいや」

ミカン 「それと、今日はみらも居てくれたお陰で心細くなかったし」

みら 「! そ、そっか。なんか照れるなぁ」

11 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:20:05 ID:K2tCCiTsgs
ミカン 「じゃあ、次はフードコートでご飯食べましょ♪」

みら 「いいねぇ♪ そうしよー♪」


あお 「みら... 楽しそう...」 モヤモヤ

シャミ子 「やきもち、ですか?」

あお 「べ、別にそういうのじゃ...」

シャミ子 「いいんですよ、正直になって。嫉妬は誰の心にもある感情です。少なくともわたしは、それを軽蔑なんてしません」

あお 「... わたしだって、もっとみらと一緒にお出掛けしたい」 ムスゥ

シャミ子 「そしたら、次のお休みのときはみらさんを独占しちゃいましょう。あおさんを寂しくさせたみらさんが悪いんです」 クスッ

あお 「あ、悪魔の囁きが...」

シャミ子 「悪魔ではなくまぞくです」


??? 「...わるまぞくめ...」

12 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:22:02 ID:K2tCCiTsgs
----------

ミカン 「さぁ、ここがマルマのフードコートよ」

みら 「結構色々あるんだね。ひなちゃんのおすすめは?」

ミカン 「そうねぇ、わたしだったら...」

??? 「うがッ!! ミカン、お出掛けカ?」

みら 「うぇっ!?」

ミカン 「えぇ、そうよ。この子はウガルル。わたしの... わたしの...」

ウガルル 「ミカン、オレのママ」

みら 「えっ!?」

ミカン 「だぁらママじゃねぇゆーとろーが!!」

みら 「何処弁!?」

13 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:24:03 ID:K2tCCiTsgs
ウガルル 「...」 ウルウル

ミカン 「はっ!? ごめんねウガルル、強く言い過ぎたわ」 ナデナデ

みら 「よーしよーし、ウガルルちゃん泣き止んで」ナデナデ

ウガルル 「...ありがとウ、ミカンと...えート...」

みら 「みらだよ」

ウガルル 「みら... わかっタ。ありがとウ、みら」

みら 「ウガルルちゃんかわいいね」

ミカン 「でしょぉ〜〜?」

みら 「でも、どうしてウガルルちゃんは最初ひなちゃんのこと『ママ』って言ってたの? 心当たりとか無いわけでしょ?」

ウガルル 「...///」 モジモジ

ミカン 「...///」 テレテレ

みら 「えっ、何その反応」


シャミ子 「...///」 カァァァ

あお 「えっ、何その反応」

14 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:26:09 ID:K2tCCiTsgs
----------

ウガルル 「...くんくン... そこニ誰か居ル」


あお 「!?」

シャミ子 「!?」


みら 「ふぇっ!?」

ミカン 「敵かしら? ウガルル、気配は何人?」 シュンッ

みら 「ひ、ひなちゃん!? その格好は...」

ミカン 「安心して。みらのことは、この魔法少女シトラスレディが守るわ」

みら 「ほぇ...? ま、ほう...? シトラス...?」

ミカン 「あまり気にしないで。それでウガルル」

ウガルル 「2人ダ。知らない奴ト... あレ?」

ミカン 「どうしたの、ウガルル?」

ウガルル 「この気配、ボス...?」

ミカン 「ボス...って、もしかしてシャミ子?」

ウガルル 「うがッ!! ボスー」 タタタ

ミカン 「あっ、ちょっと待ちなさい...って」

シャミ子 「あはは...ばれちゃいましたね」

あお 「やむなし...」

15 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:28:04 ID:K2tCCiTsgs
ミカン 「あら、ほんとにシャミ子じゃない。それと、隣にいるのは...」

みら 「あお!?」

ミカン 「ん? みらが時々話してた、あの?」

みら 「うん、この子があお。わたしの大親友」

あお 「あ、はい... 真中あおです」 (わたしのこと話題にしてたんだ)

ミカン 「はじめまして。わたしは陽夏木ミカンよ」

あお 「ど、どうぞよろしく」 モジモジ

シャミ子 「わたしもみらさんに挨拶しないとですね。シャd... 吉田優子です」

ミカン 「どうしてそこで言い淀むのよ」

シャミ子 「いやー、こっちの名前を名乗るの久々で」

みら 「はじめまして、ひなちゃんからお話は聞いてるよ。シャミ子ちゃん」

シャミ子 「なんと、その愛称をご存知だったとは。兎に角、お気軽に仲良くしてください」

みら 「よろしくね!」

16 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:30:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「あれ? ところでひなちゃん、ウガルルちゃんは?」

ミカン 「えっ? あら、いつの間にいなくなっちゃってる。ま、まさか誘拐...」 ガタガタ

シャミ子 「落ち着いてくださいミカンさん、確か発信器持たせてますよね?」

ミカン 「あ、そうだった。えーと、ウガルルの位置は... あっ、こっちに戻ってきてるわね。距離もだいぶ近いわ」

みら 「良かったぁ」

あお 「大事に至らなくて一安心ですね」

17 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:32:03 ID:K2tCCiTsgs
ウガルル 「ミカン、ただいマ」

ミカン 「おかえり、ウガルル。ちょっと訊きたいんだけど、どこに行ってたの?」

ウガルル 「オレたちの近くニもう1人別の気配ヲ感じたかラ、追いかけテ連れてきタ」

シャミ子 「えっ、それはどちら様、で...」

桃 「...」

シャミ子 「...」

桃 「... ごめん、無理...」 モ゛ッ゛!゛!゛

みらあお 「!?」 ビクッ

ミカン 「桃!?」

シャミ子 「ノータイムでやみおちする癖、いい加減治しましょう?」

ミカン 「いつも思うんだけど、桃もシャミ子もこの現象に慣れ過ぎでしょ」

18 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:34:02 ID:K2tCCiTsgs
----------

シャミ子 「改めまして、彼女はわたしの宿敵、千代田桃です。ちょっと気難しい子ですけど、仲良くしてあげてください」

桃 「誰が気難しい子だ」

あお 「ま、真中あお、です...」 (宿敵...?)

みら 「木ノ幡みらだよ。よろしくね、ちよちゃん」

桃 「うん... って今なんと?」

あお 「みらは初対面の人にニックネームをつける癖があるんだ。今のも多分それ」

ミカン 「わたしも知らないうちに『ひなちゃん』になってたわ」

桃 「そ、そっか」

シャミ子 「それで... これからどうします?」

みら 「... どうしよっか?」

19 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:36:03 ID:K2tCCiTsgs
あお 「わたし、この町を色々と散策してみたいかも」

みら 「それいいね! 地図とかあったら最高!」

桃 「地図って、これでいいかな?」 スッ

シャミ子 「なんで持ってるんですか」

みら 「おぉ! そうそう、これだよ!」 キラキラ

あお 「今わたしたちが居るのが...えーと、ここかな?」

シャミ子 「そうです、ショッピングセンターマルマのフードコート」

ミカン 「これを見ながら歩き回るってこと?」

みら 「そう! それじゃあ、行こうk...」 グゥゥゥ

みら 「あっ///」

ミカン 「その前に、ご飯食べましょう」

20 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:38:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

あお 「うどん美味しい」 チュルチュル

みら 「天かすいっぱいかけちゃうぞー」 パラパラ

桃 「シャミ子はお金持ってるの?」

シャミ子 「はっはっは! 残念だったな桃色魔法少女!! こげつきまぞくだったあの頃とは違うのだ!!」 バァァァン

桃 「おぉー。これでいっぱい食べられるね」

シャミ子 「い、いえ... ここは一番安いうどんにしておきます。節約まぞくです」

桃 「そっか」

桃 「そしてミカン」 ガシッ

ミカン 「ひゃい」 ビクッ

桃 「わたしのうどんにかぼす絞るのやめて」

ミカン 「美味しいのに?」

桃 「欲しかったら自分で絞るから」

ミカン 「... わかった」 シュン

あお 「ひなさん...」

みら 「なかなか変わったご趣味をお持ちで」

21 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:40:06 ID:K2tCCiTsgs
ウガルル 「みらッ!」 ヒョコッ

みら 「どうしたの、ウガルルちゃん?」

ウガルル 「みら、オレのこト慰めてくれタ。お礼ニ、オレの天ぷラ半分あげル」

みら 「ふぇっ!? お、お構いなくっ」 アセアセ

ウガルル 「オレ、お礼ハちゃんとしたイ。『ありがとう』の気持チ、大事。ミカンが教えてくれタ」

ミカン 「う、ウガルル...」 ウルッ

シャミ子 「やっぱりママじゃないですか」

22 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:42:03 ID:K2tCCiTsgs
みら 「うーん、そうだなぁ... じゃあ、はい。わたしのかき揚げと交換ね」 ヒョイ

ウガルル 「いいのカ? オレ、みらニ何モしてなイ...」

みら 「いいのいいの。わたしがそうしたいんだもん」 パクッ

みら 「はわぁ〜♪」

あお 「みら、幸せそう」

みら 「だって幸せだもーん」

あお 「ふふっ。見てるこっちまで幸せな気分になれちゃうよ」

ウガルル 「...みら、ありがとウ」 パクッ

ウガルル 「! 美味しイ」 パァァァァ

ミカン 「成長したわねウガルルぅぅ」 ポロポロ

桃 「やっぱりママだった」

23 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:44:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

あお 「そういえば気になっていたんだけど、みらとひなさんってどこで知り合ったの?」

シャミ子 「あっ、それわたしも気になります」

みら 「どこ...って言われると...」

ミカン 「あれね、SNS」

みら 「あぁ、そうだった」

桃 「ふむ、今時の学生って感じがする」

みら 「前にアップした星空の写真にひなちゃんが反応してくれたんだ。この写真だよ」 スッ

ミカン 「そうそう、これこれ! 懐かしいわぁ」

あお 「これ、前にベランダで撮った写真?」

みら 「うん! 確か1ヶ月くらい前だったかな?」

あお 「そこから1ヶ月で、ここまで知り合って仲良くなったんだ。行動力すごい」

シャミ子 「そういえば、その頃でしたね。ミカンさんが知らないアカウントさんと頻繁に交流してた時期」

ミカン 「え?」

シャミ子 「え?」

24 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:46:05 ID:K2tCCiTsgs
ミカン 「...まぁ、最初は警戒もしたものだけど」

みら 「!?」

みら 「あー、でもそっか。SNSで知り合った相手と会うんだから、そりゃ警戒もするか。最近物騒だし」

桃 (逆に、みらは警戒してなかったの...?)

あお (やっぱり、わたしがみらを護らなきゃ...) フンス

ミカン 「だからこそ、知り合えたのがみらで本当に良かったわ。お陰様で、今では素敵な友達よ!」

みら 「ひなちゃんっ!」 ガシッ

ミカン 「みらっ!」 ガシッ

みらミカン 「えへへ〜」 ポワポワ

シャミ子 「成程です、そんな経緯 (いきさつ) が... ん?」 クルッ

あお 「...」 ジェラッッ

シャミ子 「... やみおち要員が増えそうな予感です」

25 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:48:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「さぁて、ご飯もちゃんと食べたし」

桃 「今度こそ、出発だね」

シャミ子 「おぉ、いつもの町なのに何だかわくわくしてきました」

あお 「わたしも地元で同じ気持ちを味わったから、すごくわかるよ」

ミカン 「ウガルルもうきうきしてる」

ウガルル 「オレ、この町が好きダ。この町ノ皆が大好きダ。だかラ、いっぱい歩いテ、いっぱい見テ、いっぱい知りたいんダ」

シャミ子 「ウガルルさんの成長が雨後の筍よりも目覚ましくて驚きを隠せません」

みら 「それでは、改めまして...」


「れっつごー!!」

26 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:50:04 ID:K2tCCiTsgs
テクテク...

ミカン 「それにしても、地図を片手に冒険、ねぇ。少なくともここ最近は、こういう楽しみ方はしてなかったわ」

あお 「わたしたちも、地学部に入るまでは全く」

みら 「現部長のイノ先輩って人が教えてくれたんだ。小さい頃からの趣味だったらしくて、例えば道の様子とか周りの土地の様子とかから、その道が昔はどんな場所だったのかを推測しながら歩いたりしてるみたい」

シャミ子 「ほ、本格的ですね」

ミカン 「なんか、そういうテレビ番組をどこかで見たこt」

桃 「それ以上いけない」

ミカン 「アッハイ」

27 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:52:06 ID:K2tCCiTsgs
みら 「あの番組だね! わたし、もうすっかりはまっちゃってさー」

あお 「土曜日の夜はみらとテレビを囲むのが日常風景になってきた」

シャミ子 「... さっきから気になってたんですけど、もしかしてお二人ってしょっちゅうお互いのお家に遊びに行ってるんですか?」

桃 「あー、確かに。ベランダで写真を撮った話でも、二人一緒にいたって感じに聞こえたし」

みら 「うーんと、事情を話すと長くなるんだけど...」

あお 「わたしが一緒に住んでるの。みらの家に」

シャミ桃 「」

ミカン 「あらあら、まぁまぁ」 ニコニコ

28 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:54:03 ID:K2tCCiTsgs
桃 「二人の関係性がいよいよわからなくなってきたよ」

シャミ子 「... もんも...!!」 キラキラ

桃 「期待の目でわたしを見るな、このいやらしまぞく」

シャミ子 「い、いやらっ!?」

あお 「わたし、いやらしい...?」 ズーン

みら 「だ、大丈夫だよあお、わたしそんな風に思ってないから」 アワアワ

桃 「...やってしまった...」

ミカン 「桃、そういうところよ」

29 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:56:03 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「くんくん。なんかいいにおい!」

桃 「ここはマルマの精肉店。試食販売してるみたいだね」

杏里 「いらっしゃい! おっ、なんだシャミ子、今日は随分と賑やかなパーティじゃん」

シャミ子 「杏里ちゃん! うん、色々あって友達になったの」

みら 「みらだよ!」

あお 「あ、あおです...」

杏里 「みらに、あおね。折角だし、何か買っていかない?」

桃 「流石は杏里、商魂逞しい」

30 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 16:58:25 ID:K2tCCiTsgs
みら 「そうだねぇ、うーんと...」

あお 「今買ったとして、家まで保つかな?」

杏里 「ん? もしかして、この町の人じゃない?」

みら 「そうなんだよ。星咲っていう町でね...」

杏里 「星咲!? それはまた遠くの方から来たねぇ。それだとちょっと厳しいかな...。見た感じ、保冷バッグとかなさそうだし」

あお 「ごめんなさい...」 シュン

杏里 「謝らないでいいよ、仕方ないことだよ。そしたら... あっ、このウィンナー食べてってよ! おすすめはバジルレモン味だよー」

シャミ子 「はっ! どことなく懐かしい響き」

31 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:00:33 ID:K2tCCiTsgs
みら 「さっきうどん食べちゃったけど、これくらいなら大丈夫そう。ありがとう、それじゃ遠慮なく」 パクッ

あお 「わたしも貰うね」 パクッ

みらあお 「ん〜♪」 ポワポワ

杏里 「うむ、幸せそうで何より」

ウガルル 「杏里、オレも食っテいいカ?」 キラキラ

杏里 「いいよー。今日も元気がいいねぇ」

ウガルル 「ありがとウ! もぐもぐ... うまイ」 ポワポワ

シャミ子 (よく見たら、バジルレモン味だけ器用に避けている...)

ミカン 「そうねぇ、わたしは買っていこうかしら。家も近いし」

杏里 「まいどありー!」

みら 「やっぱり、ひなちゃんってママだよね」

あお 「もうそうにしか見えなくなってきた」

32 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:02:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

シャミ子 「ここは、たまさくら商店街です! マルマとはちょっと違う感じのお店もいっぱいですよ!」

みら 「この中に、ひなちゃんと行った映画館があるのかな?」

ミカン 「そうよ。さっきはありがとね」

あお 「...」 プクー

シャミ子 「あおさん、お話を聞く限りでは、見た映画はホラー系だったようですが?」

あお 「うん、過ぎ去ったことをどうこう言っても仕方ないね」

シャミ子 「切り替えが早いっ」

33 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:04:04 ID:K2tCCiTsgs
桃 「たまさくらちゃん... たまさくらちゃんはどこ...」 フラフラ

みら 「ち、ちよちゃん!?」

シャミ子 「桃、今日はたまさくらちゃん来ませんよ」

桃 「そっか... 残念...」 ズゥゥゥン

あお 「ちよさん、大丈夫?」

桃 「うん、大丈夫...」 モモモォォン

シャミ子 「またやみおちしそうになってる...」

34 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:06:02 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「ん? あれは...」

ミカン 「どうしたの?」

みら 「あそこに、とっても年季の入ってそうなおうちが...」

ミカン 「...あー」 ← かつての自分を思い出してる

シャミ子 「あれ、わたしのおうちです」

みら 「えっ」

桃 「ついでに、わたしとミカンも両隣の部屋に住んでいる」

ウガルル 「オレもミカンの部屋ニ住んでるゾ!!」

みら 「えっ」

あお 「みら...」

みら 「ごめんなさいでした」

??? 「何や、昼間っから騒がしいな」 ガチャ

みらあお 「ご、ごめんなさいでしたぁぁっ!!」 ビクッ

35 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:08:06 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 「リコさん、わたしのお友達を怖がらせないでください」

リコ 「あらまぁ、シャミ子はん。それはほんますまんかったわぁ」

店長 「こら、リコ君! いやはや、この度はうちの店員がとんだご無礼を...」

リコ 「店員違うもん、フィアンセやもん!」

店長 「またそういうこと言って... あれ? さっきからそちらのお二人が妙に静かだが」 チラッ

みらあお 「」

店長 「...Oh...」

シャミ子 「みらさんもあおさんも、見事に化石になってますね」

桃 「そりゃ、喋る狐耳女性とバクを見たら初見は誰でも固まるでしょ」

ミカン 「しかも二足歩行」

36 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:10:04 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 「そうでしょうか? あー、でもここがせいいき桜ヶ丘だから違和感ないだけなのかも」

リコ 「ウチもここに来る前は随分と変な目で見られたもんや」

店長 「しかし... うーむ、僕のせいだとしたら非常に申し訳ないな...」

ウガルル 「ボスのボスはそんなニ気にしなくテいいゾ。ここガそういウ町ってだけダ」

みらあお 「...はっ!?」

シャミ子 「おや、戻ってきました」

みら 「なんか意識だけカンブリア紀にワープしてた」

ミカン 「カンブリア紀に!?」

あお 「アノマロカリスと遊んできたよ」

桃 「アノマロカリスと!?」

みら 「...なーんて」

あお 「そんな冗談は置いといて」

シャミ桃ミカン (ほんとに冗談なのかなぁ)

37 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:12:04 ID:K2tCCiTsgs
みら 「わたしたちは別に何ともないですので、どうかお気になさらず」

店長 「え、もしかして僕に言っているのかい? ご、ご丁寧にどうも」

リコ 「それなら、ウチの料理食べてく? うますぎてぶっ飛ぶで」

あお 「あ、ここ飲食店だったんだ」

シャミ子 「はい、その名も『純喫茶あすら』です。でも... ごめんなさい」

みら 「わたしたち、もう昼食済ませてしまったので...」

リコ 「あら、残念。じゃあ、次来たときにでも食べてくとええよ」

店長 「いつでも待ってるから、お気軽に」

みらあお 「ありがとうございました」 ペコリ

ガチャッ

38 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:14:05 ID:K2tCCiTsgs
桃 「... ある意味良かったね、あすらの料理を食べることにならなくて」

みら 「え? どういうこと? 美味しいんじゃないの?」

ミカン 「えぇ、美味しいのは事実よ。ただ...」

紅玉 「一度食べるとその味が忘れられなくなる程の中毒性がある」

みら 「あ、成程...」

みら 「って誰!?」 クルッ

シャミ子 「紅さん... いらしたのですね...」

39 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:16:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

あお 「さっきの一件でもそうだったんだけど、せいいき桜ヶ丘って本当になんでもありな町なんだね」

ミカン 「そうね。光の一族も闇の一族も、勿論一般の人たちも全部受け入れるような、そういう懐の広さは常々感じているわ」

桃 「ここまで一緒くたになってるのに平気で日常が成立しているのは、かなり珍しいと思うよ。主に住人のスルースキル的な意味で」

みら 「さっきすれ違った犬のお姉さんも、わたしたちに対して普通に挨拶してたよね」

あお 「一昔前なら兎も角、今の時代だとあんまりないかも」

シャミ子 「わたしも、ツノとしっぽが生えたときに似たようなことを思いました。なんか皆慣れるの早くない? 的な感じで」

みら 「...それでさ」

??? 「もしかして... お姉の新しい軍勢の方ですか!?」 ワクワク

みら 「この子は、どちら様?」

40 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:18:03 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 「よくぞ聞いてくださいましたっ! この子はわたしの妹、良子です!! 良はとても賢い自慢の妹なのです! それから良、お姉ちゃん軍は率いませんからね?」

良子 「お、お姉... わたし、そんなすごい人じゃないよ。お姉には到底及ばない」

良子 「あっ、そうだ。写真、撮ってもいいですか?」

あお 「写真?」

良子 「はい。お姉さんたちの思い出作りのお役に立てたらと思いまして」

シャミ子 「良... よくできた妹でお姉ちゃん感激です。お姉ちゃん、良のこと大好きですよ」 ウルッ

良子 「良もお姉のこと大好き///」

桃 「絵に描いたようなシスコン姉妹」

みら 「でも幸せならオーケーです!!」 グッ

41 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:20:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

良子 「はーい、撮りまーす」 パシャ

シャミ子 「え、今撮ったんですか!? 掛け声とかは!?」

良子 「良曰く、自然な笑顔に掛け声は不要。ありのままが一番」

シャミ子 「そ、そうですか...」

みら 「良ちゃん、後で写真送ってもらえると嬉しいな」

あお 「あ、それわたしも欲しい」

良子 「わかりました。ではお二人のメールアドレスを...」

シャミ子 「どうしましょう、妹の言っていることがよく理解できません」

桃 「いや、流石にわかろうよ」

42 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:22:02 ID:K2tCCiTsgs
??? 「良ちゃーん、ちょっと実験手伝ってー」 ガチャ

良子 「あ、小倉お姉さん。今行くね」 トテトテ

しおん 「ありがと良ちゃん、いつも助かってるよ。それじゃあシャミ子ちゃん、また後で」

良子 「そっちのお姉さんたちは、どうかご武運を」

みら 「良ちゃん、どうもありがとねー」 (実験...?)

あお 「ありがとねー」 (ご武運...?)

43 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:24:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

ミカン 「ふぅ。買ってきたウィンナー、仕舞ってきたわ」

桃 「そういえばそんなのあったね」

みら 「ひなちゃんおかえりー」

ウガルル 「家でモあれガ食べられルんだナ!!」

ミカン 「そうよー。楽しみにしててね」

桃 「ところで、ちゃんとバジルレモン味以外も買ったんだよね?」

ミカン 「え゛」

シャミ桃 「...」

みらあお 「...」

ウガルル 「...」 ジトー

ミカン 「... ごめんね」

ウガルル 「」

シャミ子 「実にミカンさんらしいです...」

44 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:26:03 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「河川敷だぁ」

シャミ子 「うぅ... ここに来ると走らされた思い出が蘇ってきます...」

桃 「シャミ子、走りたくなっちゃったのかな?」

シャミ子 「わたしはダチョウじゃないんだぞ! そんな欲求微塵もないわっ!!」

ミカン 「あれ? みらとあおは?」 キョロキョロ

ウガルル 「二人ハあそこダ」 ユビサシ

みら 「珍しい石あるかも、探そ」 ガサガサ

あお 「翡翠とか?」 ガサガサ

みら 「いやー、それはどうかなぁ。見つかったら嬉しいけどね」 ガサガサ

あお 「そうだねー」 ガサガサ

ミカン 「...あの二人は一体何をやっているのかしら」

シャミ子 「石拾い... ですかね」

桃 「そういうのに興味を持つ系の人たちだったんだね」

45 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:28:03 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 「そういえば、あおさんが言ってました。あおさんとみらさんは高校で地学部に入っていて、新しい小惑星を見つけて名前を付けるのが目標だと」

ミカン 「いいわね、そういう話。夢中になれるものがあるって素敵なことだもの」

ウガルル 「オレモ勉強頑張った方ガいいカ?」

ミカン 「まぁ、それはそうなんだけど... のびのび遊ぶのも同じくらい大事よ。先ずはウガルルの好きなようにやってみるといいわ」

ウガルル 「了解ダ!」

桃 「ミカン、すっかり言動がお母さんだよね」

シャミ子 「ミカンママ...」

ミカン 「ママじゃないわよ」

ウガルル 「ミカンがママなラ、パパはボスになルのカ?」

ミカン 「ふぇっ!?///」 カァァァッ

シャミ子 「パパじゃないです」

桃 「...」 モモモーン...

46 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:30:04 ID:K2tCCiTsgs
みら 「ふぅ。こんなものかな」

あお 「みら、見て。この石」 スッ

みら 「おっ、これはもしや忍石?」

あお 「恐らくは。一応、ちゃんと確認しないとだけどね」

みら 「これであおも忍石デビューってわけだ」

あお 「忍石デビューって何さ」

みら 「えへへ。お揃いだね、わたしたち」

あお 「っ!? そ、そうだね...///」

??? 「おーい、お主らもゴミ拾い参加者かぁ?」

あお 「!?」

みら 「え、どちら様ですか... うぉっ、すっごいツノ」

47 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:32:18 ID:K2tCCiTsgs
----------

??? 「... そうか、それでお主ら...みらとあおの二人は、ここで石を拾っていたのだな」

あお 「そうなんです」

??? 「成程、ゴミ拾いの増援だと思ったのは余の勘違いか。邪魔してしまってすまなかったな」

みら 「いえいえ、お気になさらず」

リリス 「余は闇の始祖 ・ リリスだ。今は訳あって、毎日ゴミを拾わなければならない性を背負っている」

あお (こ、これまた物凄く癖の強いひとに出会ったなぁ)

リリス 「お主らはせいいき桜ヶ丘の住人ではないようだから、このツノやしっぽに驚くかもしれないが、この町では珍しいことじゃない。ここはそういう町だ」

みら 「やっぱりそうなんだ。わたしたち、リリスさんみたいなツノとしっぽの生えた女の子と一緒にここに来たんですよ」

リリス 「何っ!? まさか、それはシャミ子のことか?」

みら 「え、どうしてわかったんですか」

48 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:34:10 ID:K2tCCiTsgs
リリス 「やはりか。何を隠そう、余はシャミ子の...」

シャミ子 「ごせんぞ! お疲れ様です」

リリス 「噂をすれば、だな。今日は殆どノルマ完了だぞ」

シャミ子 「いつになく絶好調ですね! あ、みらさんとあおさんも一緒でしたか。この方はわたしのご先祖様です」

リリス 「これでも齢5000年は超えてるのだ」

みら 「さ、さっきから情報量が多すぎて混乱しているよ...」

あお 「わたしたちの常識を遥かに超えている...」

リリス 「まぁ、せいいき桜ヶ丘なら日常茶飯事ってものだ」

みら 「せいいき桜ヶ丘すごい... ギャラクティック...」

シャミ子 「ぎゃらく... ほぇ?」

49 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:36:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「それじゃ、わたしたちはこの辺で」

シャミ子 「ごせんぞ、またねです」

リリス 「うむ、気をつけてな。余はもう少し拾ってから帰るとするか」

あお 「リリスさんもお気をつけて」


みら 「リリスさん、いいひとだったね」

あお 「優しそうな印象だった」

シャミ子 「ごせんぞもそう思ってもらえて嬉しいと思います。ただ、本人には言わないでくださいね、調子に乗るから」

桃 「あ、戻ってきた。おかえり、シャミ子」

ミカン 「みらとあおもおかえり。どうだった? 河川敷」

みら 「楽しかったよ! 因みに...」 ガサガサ

みら 「じゃじゃーん! 本日の収獲はこちらです」 ゴロゴロ

ミカン 「わぁお、どれを見ても石ばっかり」

50 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:38:05 ID:K2tCCiTsgs
あお 「これ、多分だけど、忍石っていう石」 スッ

シャミ子 「はわぁ... なんかかわいいです」

あお 「!!」

あお 「...」 ガサガサ

シャミ子 「?」

あお 「...」 スッ < 天文年鑑

シャミ子 「ほぇ? これは...」

あお 「...!」 グイグイ

シャミ子 「ちょ、あおさんの圧がすごい」

みら 「あお... 相変わらずだね...」

51 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:40:05 ID:K2tCCiTsgs
桃 「この石はチャートで、こっちが輝石... へぇ、結構色々あるんだね」

みら 「ちよちゃん...! もしかしてちよちゃんも地質の民だったり?」

ミカン 「地質の民とは」

桃 「いや... ただ、勉強はそれなりに得意だから知ってただけだよ」

シャミ子 「ぐぬぬ... 流石は成績優秀者... その上運動も得意...」 グゥゥゥ

みら 「まだあおに攻められてたんだ」

あお 「シャミ子さん、そういえばさっき『宇宙のめくれた部分』とか言ってた。きっとシャミ子さんは天文の民」 グイィィッ

シャミ子 「ただの喩え話ですからね!?」 グゥゥゥ

ミカン 「天文の民とは」

52 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:42:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

シャミ子 「あっ、そろそろみらさんたちは帰ったほうがいい時間なんでしょうかね」

ミカン 「そっか。遠くから来てるものね」

桃 「じゃあ、次で最後にしようか」

あお 「そうだね」

シャミ子 「じゃあじゃあ! わたし、とっておきの場所を紹介したいんです!!」

みら 「とっておきとな」

シャミ子 「はい! 絶対に後悔させることはありません!!」

53 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:44:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「うわぁ... すっごい眺め」

桃 「やっぱりここか。シャミ子なら絶対ここを選ぶと思ったよ」

シャミ子 「いいじゃないですか、綺麗なんだから。それに、桃が同じ立場だとしてもここにするでしょう?」

桃 「...反論できない。シャミ子のくせに生意気」

シャミ子 「何だときさま」

ミカン 「まぁ、あそこで夫婦漫才してる二人は放っといて」

シャミ桃 「夫婦漫才じゃないっ!!」

ミカン 「...ここは、地図を見てもらえればわかるとおもうけど、桜ヶ丘公園よ。大きな桜の木がシンボルね」

54 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:46:05 ID:K2tCCiTsgs
あお 「あ、あの屋根はマルマかな?」

みら 「ほんとだ。そしたら、あっちが商店街であれがばんだ荘だね」

あお 「石を拾った河川敷も見えるよ」

シャミ子 「ごせんぞ、ゴミ拾いノルマ終わったのでしょうか」

あお 「あはは...」


リリス 「くしゅん」

リリス 「くぅぅ... 袋が破けて拾い直しになるとは...」

リリス 「陽が落ちる前には帰りたい... ぐすん」

55 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:48:04 ID:K2tCCiTsgs
みら 「でも... 本当にいい景色だね」

あお 「ここから町が一望できるよ」

みら 「わたしたち、あそこを歩いていたんだよ」

あお 「ジオラマみたい」

みら 「不思議だね、鳥になった気分」

あお 「まさしく『俯瞰』してるってわけだね」

56 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:50:04 ID:K2tCCiTsgs
みら 「今ここに、せいいき桜ヶ丘全体を収めた自然の地図があるんだ。きっと、辿ってきた道が憶えているんだよ。わたしたちの思い出を」

あお 「ちよさんから貰った地図に書き込んだ分も一緒に合わせたら、道だけじゃなくてわたしたちも憶えていられるね」

みら 「イノ先輩は、こんなことを思いながら散策していたのかな」

あお 「高台からこの景色を見れた分、わたしたちの方が先に行っているまであるかもしれないよ」

みら 「ものすごい思い出話ができそう!」

あお 「早く話したいなぁ」

57 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:52:07 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 「なんですか、あの幸せ空間は」

ミカン 「さしずめ『二人だけの世界』といったところだわ」

桃 「...」

シャミ子 「桃?」

桃 「シャミ子、ミカン、憶えてる? ここは姉が好きな場所だったって」

シャミ子 「忘れるわけないじゃないですか」

ミカン 「シャミ子にそれを教えたのはわたしだもの、ちゃんと憶えているわ」

桃 「もしかしたら姉は... いや、流石にそれはないか」

シャミ子 「その答えは、桜さんにしかわかりません」

ミカン 「いつか、桜さんが戻ってきたら訊いてみましょうよ」

桃 「... うん」 チラッ

58 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:54:05 ID:K2tCCiTsgs
シャミ子 (桃、どうしたんでしょう。桜の木の幹辺りをぼんやりと...)

シャミ子 (...あ。そうか。桃は『あのとき』ここで...)

シャミ子 「桃。桃にとって、ここはどんな場所ですか?」

ミカン 「?」

桃 「... 大好きな場所だよ。いつだって、心の拠所」

シャミ子 「...そうですか」

ミカン 「まぁ、桜さん復活のためにはシャミ子が頑張らなきゃいけないわけだし... 更に特訓ね!!」

シャミ子 「ひぃぃ、ミカンさんが鬼になりましたぁ... 鬼ゆずならず鬼ミカンさんですぅぅ」 ガクブル

59 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:56:07 ID:K2tCCiTsgs
----------

桃 「すっかり日が暮れちゃったね」

あお 「皆、今日はありがとう」

シャミ子 「なんだかんだ、わたしたちも楽しんじゃいました」

ミカン 「また、いつでも遊びに来てちょうだい」

ウガルル 「いっぱイ遊ぼうナ!!」

みら 「うんっ、約束だよ!!」


「またね!!」

60 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 17:58:06 ID:K2tCCiTsgs
----------

みら 「...ということがあったんですよ〜。楽しかったぁ」

あお 「星咲とは結構距離があるから簡単には行けないのが、ちょっと勿体無いです」

イノ 「ふふっ。充実したお休みを過ごされたんですね。わたしも興味が湧いてきました」

みら 「因みに、良ちゃんが撮ってくれた写真がこれです」 スッ

ナナ 「へぇー、トイカメラと聞いてましたが結構綺麗に写ってますね... うわ、この人ほんとにツノとしっぽ生えてる」

チカ 「何故でしょう、親近感が湧きます」

みら 「今度はひなちゃんたちを星咲に連れてきたいなぁ」

あお 「こっちにも楽しいところいっぱいあるもんね。是非とも実現させたい」

61 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:00:04 ID:K2tCCiTsgs
イノ 「みらちゃんとあおさんが仲良くなった人たち、実際にお会いしたいものです」

ナナ 「個人的には、チカに声が似てるっていうまぞく? の女の子が気になります。写真でツノとしっぽが生えてた人」

チカ 「わたし、ナナちゃんに愛されてる...」

ナナ 「ち、違うしっ!/// そういう意味じゃないからっ!!///」

みら 「ナナちゃんかわいい」

あお 「わかる」

イノ 「はい、とてもわかります」

ナナ 「ふぁぁぁぁっ///」

チカ 「良かったですね、ナナちゃん」

ナナ 「ど、どうしてこんな流れにぃぃ///」 グルグルメ

62 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:02:04 ID:K2tCCiTsgs
----------

チカ 「そういえば、最近お姉ちゃんから面白い話を聞きまして」

みら 「桜先輩から?」

チカ 「はい。連休期間中、山梨の方に遊びに行ったそうなのですが...」


桜 『着いたわね、本栖湖』

モンロー 『桜ちゃん、運転お疲れ様』

桜 『いいのよ別に』

モンロー 『星、見えるかしら』

桜 『雨でも降らない限り大丈夫よ。きっと星咲よりよく見えるはず』

モンロー 『空気も澄んでるし、結構な高地だものね... あら?』

63 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:04:03 ID:K2tCCiTsgs
??? 『わーい、本栖湖キャンプだぁ』

??? 『はしゃぎすぎだろ、落ち着けいぬしこ』

いぬしこ 『いぬしこじゃないもん、なでしこだもん』

なでしこ 『それに、リンちゃんだって浮かれてるくせに』

リン 『わ、わたしはキャンプ慣れてるし』

なでしこ 『うっそだー。だってすっごくいい笑顔だもん』

リン 『そ、それはまぁ、キャンプ好きだしな。それに、なでしこと来れたのも...』 ボソッ

なでしこ 『? 何か言った?』

リン 『な、何も言ってないっ!!』 カァァァァ

モンロー 『... いいわね、初々しいわ...』 ポワポワ

桜 『何言ってんのよあんた』

64 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:06:04 ID:K2tCCiTsgs
モンロー 『特に、桜ちゃんに声が似てる青髪の子の反応がいいわ』

桜 『言うほど似てる?』

モンロー 『似てるわよ。ね、そうよね?』

桜 『誰に問いかけてるのよ』

なでしこ 『はい、わたしもそう思います』 ウンウン

桜 『っていつの間に!?』 ビクッ

リン 『なでしこ、初対面の人相手にすっかり馴染んでやがる...』

桜 『貴方も来てたのね』

リン 『...少しお二人のお話聞いてたんですけど』

桜 『...えぇ』

リン 『わたしとお姉さんって、そんなに声似てるんですかね...?』

桜 『...』

リン 『...』


チカ 「...みたいな感じだったらしいです」

あお 「桜先輩とモンロー先輩も、なかなか充実した休日だったみたいだね」

65 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:08:05 ID:K2tCCiTsgs
みら 「因みにその後、どうなったの?」

チカ 「はい。そのキャンパーさんたちと仲良くなって、ご飯食べたり星空を眺めたりして過ごしたと聞いています。翌朝も、一緒に富士山と日の出を堪能したとか」

イノ 「素敵ですねぇ」

ナナ 「キャンプかぁ。ちょっと行ってみたいかも」

みら 「じゃあ、行っちゃう? 遠藤先生引率で」

あお 「食事が専らバーベキューになりそう」

イノ 「ある意味ぴったりですね、キャンプに」

チカ 「部の予算が確保できたら計画立てましょう」 ワクワク

みら 「!!」

みら 「...」 チラッ

あお (地学部会計) 「...」 フルフル

みら 「... ごめんね」

チカ 「」


あお 「... それはそれとして」

66 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:10:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

[週末]

あお 「...」 ギュッ

みら 「あ、あお...?」

あお 「...」 ギュゥゥゥ

みら 「ちょ、ちょっと苦しいぃ」

あお 「... みらが悪いんだよ」

みら 「... え?」

あお 「わたしに黙ってひなさんといちゃいちゃしてたんだよね? 何度か会ったことあるって感じだったし」 ハグハグ

みら 「そ、それは... でも、仲良くなって一緒にお散歩したりしただけで、いちゃいちゃだなんてそんな...」

あお 「それを世間では『いちゃいちゃしてる』って言うんだよ」 グググ

みら 「あばばばば」

67 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:12:09 ID:K2tCCiTsgs
あお 「だから... 今日はわたしといちゃいちゃして」 ギューッ

みら 「ふぇっ!?///」 ドキッ

あお 「今日一日だけ、みらはわたしだけのものだよ」

みら 「〜〜っ!?」

みら 「あ、あおもっ! 今度はあおも行ってみたらいいと思うよっ!」

あお 「せいいき桜ヶ丘に?」

みら 「せいいき桜ヶ丘に」

あお 「... ふむ」

みら 「ね? だからさ、今日のところは見逃しt...」

あお 「だめ。逃がさないよ」 モフモフ

みら 「ほ、ほぇぇぇぇっ///」 グルグルメ

68 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:14:05 ID:K2tCCiTsgs
----------

桃 「...」 ググググ

シャミ子 「も、桃...?」

桃 「シャミ子? 分かってるよね」 ギギギギ

シャミ子 「分かりません! こんな締め付けられる理由なんてっ」

桃 「... これは君が言い出したことだ」

シャミ子 「桃...? 一体何を」

桃 「君はあおを言いくるめたんだ。『次のお休みのときはみらさんを独占しちゃいましょう』と唆して」

シャミ子 「ッ!? 桃、それ聞いてたんですか!?」

69 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:16:04 ID:K2tCCiTsgs
桃 「あおがそれを許されるなら、わたしも許されるはず。だって立場は同じだから」

シャミ子 「詭弁ですよそれは!」

桃 「シャミ子が悪いんだよ...」

シャミ子 「言ってない台詞やめて!!」

シャミ子 「...こ...」

シャミ子 「これで勝ったと思うなよーー!!」


頑張れシャミ子!! いつ何時も隙を見せないロジカルまぞくになるんだ!!

70 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:18:29 ID:K2tCCiTsgs
----------

[とある休日]

あお 「ふぅ。みらに勧められた通り、今日は一人でせいいき桜ヶ丘に遊びに来た... つもりだったんだけど」

>アサガヤァァァ<

あお 「... なんか違う場所に着いちゃったみたい」

??? 「だ、大丈夫...? もしかして、迷子...?」

あお 「ひぃぃん!?」 ビクッ

あお 「は、はい... 大丈夫、です...」 クルッ

滝本ひふみ 「?」

あお 「...へ?」


--fin--

71 名前:ペンギノン[sage] 投稿日:2022/04/17 18:20:31 ID:K2tCCiTsgs
[あとがき]
はい、ということで終わりです。投稿が遅くなってしまい申し訳ありませんでしたァッ!
今回は声優ネタ多めで書いてみました。高柳さんまじすごくね?
イノ先輩とか例の番組みたいに、土地や道そのものから地理学的知見を駆使して楽しむ系の話にしたいとも思ったのですが、結局断念しました。その代わり、執筆にあたって両作の単行本は精読したよ!!
せいいき桜ヶ丘って素敵な町ですよね。書いていて思いました。
星咲も同じくらい魅力を感じます。是非一度訪れてみたいものです (無理)
最後になりますが、ここまで読んでくださった方に心から感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。

72 名前:ペンギノン[age] 投稿日:2022/04/17 18:22:04 ID:K2tCCiTsgs
[これまで書いたSSリスト (順次追加) ]

・ 『あお 「くじら座の変光星の女の子」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3596&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29338408.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17271872

・ 『変な生き物 「遂に誰からも本名で呼ばれなくなった」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3602&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29371224.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17272934

・ 『クレア 「わたしは鍵の管理人」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3607&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29421806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17274145

・ 『クロ 「この丘から見える星空は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3619&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29460066.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17278807

・ 『きらら 「ツンツーンください!!!!!!!!」 サンストーン 「いきなりでけぇ声あげんなよ うるせぇよ」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3637&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29571518.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17279756

・ 『みさ「みらがかわいすぎて生きるのがつらい」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3650&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29631528.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17280762

73 名前:ペンギノン[age] 投稿日:2022/04/17 18:24:03 ID:K2tCCiTsgs
・ 『シャミ子 「杏里ちゃん、一緒に帰ろ?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3668&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29760440.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17285569

・ 『千矢 「風邪を引いた夜のお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3681&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29831832.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17286656

・ 『スズラン 「飯奢ってくれ」 ロベリア 「図々しいわね、呪うわよ...」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3702&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/29946896.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17289587

・ 『シャロ 「貴方が教えてくれること」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3720&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30014131.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291478

・ 『みら 「あおー、ぼくの着替え知らない?」 あお 「!?」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3727&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30053806.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17291693

・ 『舞 「わたしが歩んできた道は」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3742&ukey=0
https://kirarafan.com/archives/30108512.html
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17293779

74 名前:ペンギノン[age] 投稿日:2022/04/17 18:26:02 ID:K2tCCiTsgs
・ 『千矢 「山で遊んだお話」』
https://kirarabbs.com/index.cgi?read=3754&ukey=0
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17318983

・ 『あお 「みらが知らない女性と仲良く話してる」』: このSS

75 名前:ペンギノン[age] 投稿日:2022/04/17 22:05:40 ID:K2tCCiTsgs
当作品をPixivに投稿しました。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17415852

76 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/04/18 10:37:41 ID:5z3iJ5i1nu
スバラシイスズロベノヒトー!!
スバラシイスズロベノヒトじゃないですか!!
もうみらあお結婚してま……いや、これあおみらやな。

みらとミカンが接触したら多分これあおとひふみさんが接触するんだな……と思ったら

>滝本ひふみ 「?」あお 「...へ?」
知 っ て た
第二次悶着来るぞこれ(吐いた砂糖うけるためのバケツ用意)

77 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/04/18 20:22:01 ID:YdNwYv7B51
やりとりのないキャラ同士をクロスさせるのは至難の業…をやりとげてみせるとはお見事の一言でございます。

公式で絡みとかもっと増えてほしい…

78 名前:スバラシイスズロベノヒト (ペンギノン、作者) [age] 投稿日:2022/04/18 20:29:48 ID:cZ5g1ZOeTL
>>76
コメントありがとうゴジャイマース! あのSS、そんなにインパクト強かったんですね... (お褒めに預かり光栄です)
続編については... ごめんなさい、今のところ執筆の予定はありません!
『ゆるキャン△』も『NEWGAME!』もアニメ勢であり、準備するだけで時間がかかってしまうのが主な理由です。
第二次悶着、引き起こせなくて申し訳ございません (??) 。用意していただいたバケツにつきましては、どうか有効にお役立てください。
...もしよければ... 続き、書いてもいいのよ?

79 名前:ペンギノン[age] 投稿日:2022/04/18 21:18:16 ID:cZ5g1ZOeTL
>>77
作者です! コメントさんきゅーデース! 反応が遅れてしまいすみません、何故か気付きませんでした。
やったー、褒められたー!! 頑張って書いてよかったー!!
本当、『恋アス』と『まぞく』の絡みいっぱいほちい。思ったより相性良くないですか、この2作?
せいいき桜ヶ丘、歩き回ってみたくなるよいまちです。宵加減はテトラゴンです (意味不明)

80 名前:76[sage] 投稿日:2022/04/24 20:12:39 ID:WazjrieaTn
>>78
ちょwwwwwハンドルネームwwwwww乗っていただきありがとうございます。
そりゃああのSSで百合CPに敵も味方もないのが証明されましたから……。
スズロベ流行れ。きららとサンストーンの姉妹(?)百合も流行れ。

続きか。言い出しっぺの法則ともいうし……(妄想)あ、ひふみさん人見知り発動して逃げちゃった。

  終
制作・著作
―――――
 芳文社

81 名前:スバラシイスズロベノヒト (ペンギノン、作者) [age] 投稿日:2022/04/27 21:46:48 ID:CXGL3Igy7r
>>80
作者です! 更にコメントありがとうゴジャイマース!
それこそ件のSSでロベリア様に代弁していただいたことでもありますが、愛の形は人それぞれです。
例えば「味方/敵」というような、視点によって関係性が逆転すらする二項対立では決して定義できない、もっと根源的な感情。それが愛というものなのだと、私は最近考えています。
あのSSで描写したスズロベのような「殴り愛」も、きっとれっきとしたひとつの愛の形なのです。きっとね。

... え、そういう話を求めていたわけではない? これは失礼。

P.S. もしかして、ひふみさんを連れてきたらSS書いてくれるのでしょうか? よーし頑張っちゃうz... え、青葉さん!? い、嫌だな私何も言ってないですy


G A M E
O V E R

Our fate rests
upon you...

>>1 !
Stay determined...

▲▲▲全部▼▼▼戻る
名前 age
コメント
画像ファイル


やるデース! > きららBBS > SS

- WEB PATIO -